飛行機が雪で欠航!?いつ決まる?欠航するとどうなる?なぜ飛ばない?

毎年やってくる雪の季節。

出発する空港が晴れてても、目的地が雪だと天候調査をおこなって条件付きの運航になったり欠航になったり。

そんなに雪ひどいんだ…

運航状況をみてポカンと立ちすくんでしまいますよね。

でも待って!?なんで雪だと飛べないの!?

欠航するなら予定を変えたい!

予定変更しなければいけない!

その欠航っていつ決まるの!?

チケットはどうなるの〜!!!?

欠航するかも?なんて言われるとパニックになってしまいますよね。

そんな時でも理由や対処方法を知っていればどっしり構えて行動できるはず。

今回は航空業界10年以上の経験を持つ私が、雪の日の飛行機事情チケットをどうしたらいいのかをかみ砕いてご紹介します。

結構マニアックな話になってきますが、飛行機事情のウラ話を詳しく載せていますのでぜひ読んでみてくださいね!

飛行機が雪で飛べない理由なんかより、チケットがどうなるか気になるわ!って人は目次をタップして飛んでください!

目次

飛行機が雪で欠航:なぜ雪で飛ばない?

飛行機は横風に弱い、と言われるとなんとなく欠航する理由は想像できますよね。

では、なぜ雪が降ると欠航してしまうのか?

詳しくご紹介します。

理由①飛行機に融雪剤を散布するのに時間がかかる

飛行機は離陸する直前に、雪が積もらないように融雪剤という薬を機体に撒いています

融雪剤を散布する理由は、雪が積もって機体が重くなって離陸できなくなってしまうから。

そして積もった雪が上空で凍り氷結の落下事故を防ぐためです。

この融雪剤を散布するタイミングは、乗客の搭乗が完了し、飛行機の全てのドアが閉まってから開始します。

なのでおのずと出発時間にプラスして15〜20分の散布の作業が追加されることになるんですね。

そして出発がその分遅れ、到着も遅れる。

折り返しの便もまた遅れる。。

さらにその折り返しはもっと遅れる。。

という事態になってしまいますので運航間隔に余裕を持たせるためにも飛行機を欠航させています。

この場合の欠航は、前日にはある程度運航を見込んだうえで欠航が決まるパターンが多いです!

理由②雪で視界が悪くなるから

飛行機の着陸できる条件としては、視界良好であること。

雪が降っていて視界が悪くなると滑走路の誘導灯などが目視で確認しにくくなり着陸できなくなるんですね。

この場合は、目的地の天候次第になるため、視界が悪い場合は直前に欠航する可能性があります。

ただ飛行機は飛ぶけど、雪で視界が悪く着陸できなくて出発地に引き返したり目的地変更して近くの空港に着陸する『条件付き運航』で出発することもあります。

なた

これめちゃくちゃ困りますよね。賭けです。

出発地に戻ってくるかもしれないし、目的地に行けないかもしれないけど、それでもいいなら飛行機に乗ってね!ってことです。

理由③滑走路の除雪作業が間に合わない

まずは長い長い滑走路の除雪作業が、飛行機の運航時間に間に合わないことが挙げられます。

こういった作業は飛行機が動き出す夜明け前からおこなわれていますが、普段雪が降らない空港では雪国と比べ、除雪作業の不慣れにより時間がかかってしまうかもしれません。

滑走路だけではなく飛行機の通り道や、空港内で働く車の通り道の除雪も必要になってきますから、羽田や成田などの大きな空港に降雪があると朝一の便は欠航が続くかもしれませんね。

例えば・・・
8時までの便は除雪作業のため欠航が決まった場合は、早朝に欠航が決まったりします。
8時になっても除雪が終わらない場合は搭乗直前に欠航や遅延が発生するかも。
→運航状況を定期的に確認しましょう!

飛行機が雪で欠航するのはいつ決まる?

自分の予約した便がいつ欠航するのかかなり気になりますよね。

1日中かなりの降雪の予報の場合は前日には欠航が決まることがほとんどです。

直前に欠航が決まることもある

お天気ですので、ある程度は天気予報で予測できても天候が急変することもあります。

欠航にならなくても飛行機の出発前に『天候調査をしてから出発』、『条件付きで出発』ということもあり得ますので、必ず利用する航空会社のホームページから『運航状況』を確認しましょう。

飛行機はなんとか飛びそう…という場合でも、天候調査をしていたり、条件付き運航の場合は手数料なしで便の予約変更や払い戻しができるので予定変更も検討してみてくださいね。

雪が関係ない地域でも欠航したりする

なんで?どういうこと?と思いますよね。

飛行機は毎日きつめのスケジュールで運航しています。

例えばある日のある飛行機のスケジュール。

とある飛行機の1日(例)

羽田→富山(雪で遅延)
富山→羽田(富山への到着が遅れ折り返し便が遅延)
羽田→伊丹(富山からの飛行機が来ない!そして使う飛行機がなくて欠航!!)
伊丹→羽田(その折り返し便も飛行機がなく欠航

このように遅延が続くいた場合、羽田空港と伊丹空港は晴れていても使用する飛行機が準備できず欠航となります。

本来は、初便の羽田→富山が雪で遅延した時点で、後続便の利用客や運航に影響がでないように調節していますのでご安心くださいね。

なた

この場合、羽田→伊丹は雪ではなく『機材繰りで欠航』だね

飛行機が雪で欠航するとチケットはどうなる?

雪で欠航してしまうと、手持ちの予約したチケットはどうなるのだろうか?と思いますよね。

まずは安心してほしいのですが、手数料なしで飛行機の便変更、チケットの払い戻しが可能です!

空港にいる場合、欠航が続いているとカウンターにも長蛇の列ができているかもしれません。

・航空会社のネットから予約したチケットは、ネットから無料で変更や払い戻し可能!
・飛行機とホテルが一緒になったチケットは、購入した旅行代理店で変更してもらう。

空港からの交通手段も雪で止まってしまう可能性もあるので、空港に来る前に便の振り替えや払い戻しの手続きができるといいですね。

空港で手続きする場合は、交通網の不通も鑑みて早めの帰宅をおすすめします。

欠航だけでなく、遅延や条件付き運航が見込まれている便や空港は、手数料なしで便の変更・払い戻しの手続きができるので航空会社の運航状況で自分の便を確認してみてくださいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

雪で飛行機が欠航してしまう理由や、欠航が決まるタイミング、欠航したときのチケットの手続きなどをご紹介しました。

雪の日に飛行機に乗ったけどなかなか出発しないなぁ〜と思ったら融雪剤をまいているかもしれません。

そして、欠航と言われると予定も狂うしパニックになりがちですがゆっくり落ち着いて便の変更や払い戻しの手続きをしてくださいね。

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この記事を書いた人

旅行・飛行機・空港が大好きな2児のママ。航空業界歴10年以上の経験を活かし、イベントやお出かけ・飛行機旅行・飛行機のマメ知識・羽田空港について情報発信しています!子連れでも楽しみたいパパママを応援!

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